今話題のマガジン読切「聲の形」をじっくり読んでみたのでその感想です。

聴覚障害、いじめ、青春――週刊少年マガジンの読み切り「聲の形」がすごいと話題に - ねとらぼ
【いじめ問題】マガジン読切「聲の形」 お前ら、読んでどう思った?
 まずこの作品の概要について。

 聴覚障害のある女の子がとある小学校に転入してくるわけですが、やはり、と言ってしまうとアレですが、イジメにあってしまうわけですね。
 そしてその主犯格の男の子がいるのですが、作品中盤からはその男の子視点の展開に変わりそこからラストへ……といった感じです。

 私自身聾唖者の遊び相手というバイトをしていた事もあり、中々考えさせられる作品でした。
 まぁイジメについてはいつの時代も、どこの世界でも、もちろん障害あるなしに存在得る話なのでそれはおいておきます。

 私はこの作品を読んで物凄く現代教育の場をリアルに描いた部分があると感じました、それは教師の対応です。

 作中で担任と思しき教師は一言で言うと『事なかれ主義』の教師です、「面倒ごとには関わりたくない」というクズキャラオーラが身体の節々から滲み出ていました。
 皆さんも読めば読むほどクズだと思ったでしょう?でもこれ、間違いなく現代の公立学校の教師の姿ですよ。

 私の友人にも公立の小学校の教師になった友人が何人かいますが、会うと口から出てくるのはいつも愚痴。
 「親が恐い」「給料少ない」、そして一番信じられない言葉は「最近の子どもには関わらないのが一番」です、教師が子どもに関わりたくないと言っているのです。
 その理由はもちろん『面倒くさい・給料安い・クレーム恐い』といった事なのでしょうが、もはや自分の職務を放棄してるに等しい発言ですよね。

 現役の教師の人が見ているかもしれませんがハッキリ言います、教師の質がものすごく下がってると思います
 

 私は最終学歴が高卒になりますが、まぁそこそこの高校だったんですね。みんな「ねたたまの管理人は頭オカシイ」とか「アイツキ○ガイだろ」とかガンガン叩いてくれますけど、今世間では私よりも学力低かった人間がFラン出て教師になって子どもに勉強教えてますよ、マジで。
(もちろん学力がないから教師の適性がないと言うわけではないです)

 クラスでイジメっぽい事があるという話も聞きますが、基本見て見ぬふりだそうです、面倒だし、責任を追及されるから。

 じゃあなんでこんな事になってしまったのでしょう。

 ぶっちゃけイジメなんて20年前も30年前もあったでしょう、それなのになぜ今ほど騒がれてなかったのか、それはやっぱり教師が必死に頑張ってたからだと思います、熱意があったのだと思います。

 30年前は国立大卒の公務員の初任給は手取り7万円だったという話です(父親談)、そんな環境で公務員になった奴は「バカだバカだ」と煽られたそうです。
 しかしそんな環境の中でも「教師になる!」と誓って教師になった人はそれだけの熱意が、子どもに色々な事を教えてあげたいという思いがとても強かったのでしょう。

 しかし今はどうでしょう、この不景気です、教師はとても安定してます。
 そう、彼らは教師になりたかったのではなく公務員になりたかったのではないでしょうか?子どもと触れ合いたい、勉強を教えたいと思って教師になった人がどれくらいいるのでしょうか、聞いてみたいです。

 という事を私は考えているため、この「公務員の給料下げろー公務員の給料下げろー」という流れはさらなる教師の質の低下を招かないかと非常に不安です。
 むしろもっと待遇をよくして、熱意・能力のある人間を登用するのがイジメに対する一番有効な対応策であり、日本の未来にも繋がる話ではないでしょうか?

 ……と漫画の話から公務員のお金の話へ移行してしまいましたが、そういった所まで思考を持って来てくれるなかなか深い作品でありました。
 まだコンビニなどにおいてあると思うので興味のある人は読んでみるといいと思います。

 関係ないですけど少年漫画界のイジメ本といえば『元気やでっ』。これを忘れてはいけない(戒め)

元気やでっ (ジャンプコミックス)
土屋 守 次原 隆二
集英社