最近では5分前後のショートアニメがちょくちょく出てきてますね。今シーズンでは“ヤマノススメ”や“まんがーる!”がありました。

 あ、太郎さん(←アーススターの編集さん)本ありがとうございました!

 見終わった感想としてはヤマノススメは絵柄も非常に可愛らしく、ノホホンとした優しい雰囲気で最後まで楽しめました。
 まんがーる!は最初は「OPがブッ飛んでるだけのクソアニメだな」と思っていたのですが、見ているうちに「あれ?これけっこう面白いんじゃね?」と思い始めている自分が恐ろしいです。

 そんな風に5分(実際は3分ぐらい)という限られた時間の中でも良質のアニメを作ってくれたスタッフの方々には頭が下がります。

 1クールトータルで考えても1時間前後の作品ですし、スケジュールも組みやすいのでしょう、作画も大きな崩れもなく安定して楽しめました、やはりそこがショートアニメの最大の強みだと思います。

 当然これからショートアニメが増えてくるなんて事もあるかもしれません。

 しかし、それはいい事なのでしょうか?
 まず一つ目、円盤で投資を回収できるのか否か。

 トータルで1時間という事はBD1枚で済んでしまうわけです。もちろん30分アニメに比べれば投資がかかっていないことは明白ですが、そこら辺のペイラインがどうなっているのかが気になります。

 そして二つ目、インパクトの薄さとメディアミックスの弱さ。

 たった3分ちょっとの本編では視聴者の心にはなかなか残らないでしょう、実際私も2作とも今のところ全話見ていますが、主要登場人物の名前を全部パパパッと言えるかというと怪しいです。
 となると他のグッズやイベントの展開もなかなか難しいのではないでしょうか。
 ありきたりな言葉で言えば“一発屋”要素が強いという事です。
 ただそれでもまんがーる!のOPのインパクトは尋常じゃなかったですが。

 そして三つ目、これは深夜アニメの将来みたいな偉そうなお話になってしまうのですが、TVアニメに限らずなぜTVドラマの“1クール”は3ヶ月なのかという話です。

 これについては色々理由があるのですが、一番の理由は見ている人が移り気だからです。
 仮に1年の予定で始めたドラマが開始早々ズッコケたとなると、番組は途中で打ち切りになりますし、そうならなかったとしても低視聴率が晒されるのはTV局としては痛手なわけです。

 それが3ヶ月ならば仮に失敗しても3ヶ月間だけ耐え忍べばいい、チャンスは年に4回もあるわけですからね。
 問答無用で1年もの枠を取れるのは“ガンダム”のようなプラモやゲームなどのメディアミックスで充分に採算が見込める物、“プリキュア”や“ジャンプアニメ”のようにバックが潤沢な資金を持っているだけの物に限られるのです。

 つまりぶっちゃけてしまうと1クールしかやらないアニメ(TVドラマ)はビビッてるという事なんです、そしてショートアニメはその極地と言えるわけです。

 そんな事で良質な作品が生み出されるのかなー、製作現場の悪環境改善されるのかなーと少し不安になりました。

 もちろん上でも述べたようにヤマノススメとまんがーる!は私は楽しめました、面白かったです。

 ヤマノススメなんか30分で見せてくれよなー頼むよー!と思いましたが、その一方で30分アニメだとあのクオリティを維持できるのか?という疑問も沸き立ちます(まんがーる30分はさすがにギブアップ)。

 もちろん私も大人ですから、先立つ物がないと大作アニメが作れないのも分かります。

 息抜き程度にショートアニメならちょうどいいですが、5分や15分のショートアニメが1シーズンに何本もポンポンポンポン出てくるような状況になったら、深夜アニメ業界もいよいよなのかな、って気がします。


ヤマノススメ [Blu-ray]
ヤマノススメ [Blu-ray]


 それにしても考えてみれば深夜アニメ業界も一気に拓けたもんだよなー。

 自分が学生の頃なんかは埼玉テレビで『下級生』がこっそりやってたようなレベルだったのに(笑)