今インターネットで一番人気のあるジャニーズグループは、そうTOKIOである。

お世辞にも『旬』とは言い難いこのアイドルグループがなぜ今人気なのか?

その理由を考えてみた。


まずこれは誰しも感じている事だろうがジャニーズらしくないというのが人気の要因の1つであると考える。

ジャニーズと言えば華やかなステージで歌って踊れる爽やかな男性アイドルというイメージだが、鉄腕DASH内において無人島でサバイバルをするその姿は、一般的なジャニーズのそれとはかけ離れている。

ソーラーカーで日本一周したり、目の前にスズメバチが飛んでいるのに半袖短パンでウ●コ座りしながらスズメバチの生態について嬉々として語るのだ、とてもジャニーズのやる事とは思えない(一般人のやる事とも思えないが)

このギャップが良い意味で視聴者に受け入れられているように感じる。

『アイドル』という言葉の元々の意味は『偶像・崇拝・信仰』である。

まさにSMAPや嵐といったアイドルグループは、コンサートに行かなければお目にかかれないような雲の上の存在という印象を受けるが、TOKIOには普通に街を歩いていそうな庶民感があるのだ。

これがTOKIOが老若男女にウケる秘密だと思う。

一般的に男の好きなものは女は嫌いで、女が好きなものは男は嫌いなのだ。

石原さとみに夢中になる男の心理は女には理解できないものだし、「俺は嵐が大好きだ!」という男はそうはいないのではないだろうか。

しかしTOKIOは男にも女にもウケる。

今年結成20年という事で、TOKIOの顔を知っている人は年配者にも多い。

Kiss-My-Ft2など若々しいジャニーズは若い女性にはキャーキャー言われるのだろうが、年配の人は顔を見たって分からないだろう。

しかしTOKIOが番組内で街を歩けば、年配の人からは「あら~!リーダー!!」とまるで往年の友人のような扱いを受けるのである。

性と容姿を売り物にする一般的なアイドルとの決定的な違いがここにあるのではないだろうか。

良い意味での『庶民派アイドル』なのである。




次に少しピンポイントな話になるが、このTOKIOというグループは演奏が上手い

気になる人はYoutubeなどを漁ってほしい。

自分で楽器を扱う人なら分かると思うが、その腕前はかなりのものである。

ライブ中では各々の楽器を交換して演奏したりもするマルチプレイヤーなのである。

歌唱力については全員がボーカルを務められる位の歌唱力もある。

もちろん自分で作詞・作曲するメンバーも存在する。

そもそも勘違いしている人が多いかもしれないが、このTOKIOというグループは俳優でも農家でも養蜂家でもない、バンドグループなのである

城島と山口から始まってそこにドラムの松岡(当時は全く叩けなかったらしい)が加わって~……という流れのグループなのだ。

バンドグループなのだから楽器なんか出来て当然!と思うかもしれないが、考えてみてほしい。

ジャニーズはグループを結成したら基本的に音楽CDを出す、そしてそれがオリコンで必ず上位に入る、だから『ジャニーズのアイドルは音楽に明るい』という先入観があるかもしれないが、実は楽器が扱えるジャニーズはそうはいない。

TOKIOの他に真っ先に思い浮かぶのはkinkikidsかもしれないが、それ以外にパッと思い付く人がいたら教えてほしい、ましてやTOKIO並の腕前を持つジャニーズをだ。

そう、ここでもTOKIOは歌って踊れるジャニーズの中では異質の存在なのである。

それが性と容姿を売りにするアイドルとしてはとうの昔に旬を過ぎたTOKIOが、ここまで一線でやってこれた理由なのかもしれない。

運動神経がよくて歌えて踊れて若くてかっこいい男なんて毎年下からポンポン出てくるのだから。




スキャンダルがない(少ない)というのも人気の理由の1つではないだろうか。

熱愛発覚やサウナで倒れたり免許の期限が切れていたりという事はあったが、そんなものは一般人でもあるレベルのトラブルだ。

「芸能人らしいスキャンダル」というと偏見かもしれないが、要は離婚だったり浮気だったり不倫だったり隠し子だったり暴力だったりクスリだったり反社会勢力との付き合いだったりである。

そういったものがTOKIOにはあまり見られない。

この事がTOKIOというグループの好感度を引き上げているのではないだろうか。

少し意外かもしれないが、山口は既に結婚していて子どもも2人いる。

しかしまるでそうは見えない、そうさせるのもまたTOKIOの魅力なのではないか。




ここまで色々書いてきたが、やはりTOKIO最大の魅力はメンバーの仲の良さだろう、これに集約されると思う。

SMAPや嵐を例に挙げてみよう。

光GENJIとは違い、SMAPももう25年もやっている。

仲が悪かったら25年もやれないだろう、SMAPも仲は悪くないんだろうが、じゃあ「仲がいいのか?」となると私の中では疑問符が付くわけだ。

どこか『ビジネスライク(事務的)な付き合い』の印象を受けるのである。

嵐は嵐で大野の事を「リーダー」と呼ぶ。

しかしこの「リーダー」と、城島に対して使う「リーダー」はどこか違う気がするのだ。

上手く言えないが城島は愛された上での「リーダー」であるのに対し、大野はどこか一線を引かれた「リーダー」である印象を受ける。

と言ってもSMAPも結成25年、嵐ももう30代である、あちらさんも商売だし、仮に本当にビジネスの付き合いだけだったとしてもそれはそれで外野がとやかくいう事ではない。

しかしTOKIOを見ていると「本当に仲がいいんだな!」とこっちまで嬉しくなるのだ。

まるで学生時代の悪友たちが、バンドしたり畑耕してたらいつの間にか20年経っちゃった、そんな印象を受けるのである。

現実として年長の城島と長瀬では8つも歳が離れているわけだが、それをあれだけ「長瀬」「リーダー」と言い合いながら同番組内で掛け合いを続けられるのは、本当に仲が良い証拠なのだと思う。

SMAP中居と香取の「シンゴ」「中居くん」とは何かが違うのだ。

クサイ言葉を使ってしまえば「男の友情」を感じるのである。

それは男から見ても女からも見ても尊いもの、だから双方から人気が出るのではないだろうか。

AKB48がジャンケン大会か何かで号泣したり抱き合ったりしていたが、あんなものに「女の友情」なんてものを感じた事は一度もないわけだ。

私達が本当に欲しいけどなかなか手に入らないもの、それをTOKIOがライブやブラウン管を通して私達に示してくれているのではないだろうか。

そしてジャニーズに限った話ではなく、現・芸能界においてそういったものを感じる事が出来るタレントというのはTOKIOをおいて他にそうはいないのではないだろうか。

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