質問を頂きました。

「私は4月から新社会人として働いていますが、最初のお給料で何か親孝行をしたいと考えています。何をしたら一番喜ぶでしょうか?」

というものです。

おそらくこんなブログを見ているJDはいないと思うので、DDに間違いはないのですが、遊びたい盛りの男性にしては素晴らしい心がけだと思います。

さて、親孝行は何をしたらいいのかという事です。

答えから言っちゃいますけどね、そんなもんは何でもいいと思います

グルメな親御さんなら高級な食事をゴチソウしてあげるのもいいでしょう、旅行好きの親御さんなら旅行をプレゼントするのもいいでしょう。

お金に余裕がないのだったら実家に帰って手料理作ってあげたり、肩を揉んだりするだけでもいいんです。

「早くいい人紹介してよ。孫の顔見せてよ」と言ってくる親御さんだったら、頑張っていい相手を見つけて紹介する、またはそういった姿勢を親に見せる、これも立派な親孝行だと思います。

悪い事せずに、一人前の大人としてしっかり生活している所を見せて親御さんを安心させてあげれば、あとは何でもいいんです、喜びそうな事を何かやってあげましょう。

でも本当の問題はそこじゃないんです。


親孝行で一番大変なのは『何をやるか』ではなくて『いつやるか』です。

普通に生きてれば子どもより先に親が死ぬのは当たり前ですが、親なんて急に死ぬのもまた当たり前なんです、そんな事すら忘れている人が多すぎるんですよ。

「あと何日で死にますよー」なんてカウントダウンはないんです、人間の死なんて本当に突然訪れます。

それこそ明日あなたの親御さんが交通事故にあって死ぬ確率もゼロではないんです。

ありがちな話ですが、そんな時に「もっと親孝行しておけばよかった……」なんて後悔しても詮無き事です。




自分の話で言えば、親がガンだと分かった時もイマイチ実感がありませんでした。

乳がんHER-2陽性ステージ3-Bと言われても、そんな事勉強してない自分にはサッパリです、「ふーん。末期じゃないけどそこそこヤバイなのか」ぐらいでした。

その後抗がん剤でハゲて食事も摂らなくなる親を見てもどこか他人事でした。

「まあ末期でもないし、なんとか持ち直して70~80歳ぐらいまで生きて普通に死んでくんだろ。まだ50半ばだしな」

なんて思ってました。

でも手術が終わって、病室のベッドに何本も管を取り付けられて身動きできなくなった母、胸には縦一文字にくっきりのこった手術痕。

右乳房も全くありません。

それを見た時に

「これリアルにアカンかったやつやん!!」

とようやく気付きました(遅え)



人間の死って実はもの凄い身近にあるんですよね。

俺も「人生かったりーなーそろそろ死ぬか」なんて思ったら、部屋でロープくくればサクッと逝けちゃうんです。

君の親御さんだっていつ死ぬかは分かりません。

デスノートよろしく『死神の目』みたいなものがあって、人の寿命が分かればそこから逆算して「いついつまでにこんな親孝行をしよう!」と計画を建てることが可能ですが、そんな事は誰にも出来ません。

だから親孝行をしたいというならば、内容は何でもいいんです、親御さんが喜びそうな事を何かしてあげてください。

ただそれをいつやろうかと考えてる人。

「もっとお金貯めてから~」とか「仕事が落ち着いてから~」なんて想っている人、そんな時は永遠に来ません、それはただの言い訳です

親孝行をしたいのならば次の休日にでも実家に帰って、カーチャンの肩でも揉んであげなさい、それで充分です。


「平穏死」という親孝行   ~親を幸せに看取るために子どもがすべき27のこと~
「平穏死」という親孝行 ~親を幸せに看取るために子どもがすべき27のこと~
したくなきゃしなくていいんだよ、義務じゃないんだから。そういう風に育てたのもまた『親』なのさ