最近本や新聞、TVといったメディアを見ていて違和感を覚える事がある。

それは『ネット民(ネット界隈)』という表現だ。

「ネット民の間で大人気~」とか「ネット界で話題に~」などの用途が多いだろうか。

今や60歳70歳のおじいちゃんおばあちゃんですらインターネットで通販する時代である、そう考えればこと日本においては8割~9割方がネット民なのではないのだろうか。

それこそTV製作者もスマホぐらい持っているであろう。LINEもやってないし一回もスマホを見る事がない日も珍しくない自分から言わせれば、あなた達の方がよっぽど『ネット民』である。

では彼らの言う『ネット民』とは誰の事なのか?


結論から言ってしまうとこれは『蔑称』であると思う。

「ネットの中でしかいきがれない生活水準も社会的地位も低い奴」「アニメアイコンのオタク野郎」「所詮ネット」という上から目線の呼称ではないだろうか。

少なくとも自分はそういった意味で使われていると考えているので、仕事で使うテキストには絶対に「ネット民(ネット界隈)」という言葉は使用しない。

自分が常々言っているのは「ネットもリアルだ」という事。

マトリックスのような電脳世界ではない、インターネットも突き詰めれば不特定多数のリアル人間の情報・知が集合したコミュニティにすぎないわけである。

(既存メディアに比べれば)利権や広告の影響がない分その人の本心を曝け出せるのがネットである、その点に関して言えばネットの方がリアルよりもリアルらしいぐらいである。

実名とか匿名とか顔が見えるとか顔が見えないとか今はそんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。

唐突にミストさんが出てくる位には疲れてきたのでそろそろ〆に向かうが、そこらへんの線引きを勘違いしてバカやらかして『バカッター』などと炎上する若者も最近多いが、あれも根本的には「ネットもリアルである」という事を分かっていないのだ。心のどこかで『自分の住むリアルワールドとは違うフワフワした世界』ぐらいにしか思っていないわけである。

ネットはこの世界から隔絶された0と1が支配する電脳世界などではない。

現代社会において

「ネットはリアル」

「リアルはネット」

である。

本当に「ネット民の間で話題になっている」のならばそれは「現実社会でも話題になっている」はずである。

まずはそれを認めないと、いつまでたってもネットと既存メディアの共存は成り立たないのではないだろうか。