予定通り2017年司法書士試験を受験してきました。

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結果

記述式試験は自分では採点のしようがないし、後で点数表が来るらしいので自己採点はしてないですが、もう1年の可能性が大です。

午前の部が20点台半ば、午後の択一が20点台前半、記述式は半分取れてるかどうかという所です。

例年足きりラインが25~6点、合格ラインが28点、楽勝ラインが30点ほどなので2~3発ラッキーパンチが当たってるとしても、とてもじゃないですが合格ラインに届いてません。

南無。。



2015年の12月から約1年半、最低でも1日3~4時間の勉強を週6日、可能な日は深夜27時ぐらいまで勉強したりもしてました。トータルで正確な時間は分かりませんが少なくとも2000時間、おそらくネットで合格標準時間と書かれている中で一番多いであろう「3000時間」ぐらいはやったと思いますが、とても歯が立ちませんでした。

宅建を10とすると司法書士は100じゃ足りません。最低150ぐらいから。それぐらいヤバかったです。

2015年に挑んだ「半年で不動産国家資格3タテ計画」の方がよほど難度が低かったと感じます(1個落ちてるけど……)

何がそんなに難しいのかというと恐るべき試験範囲の広さ、そして試験当日の(特に午後の部の)時間制限が最大の敵だと思われます。


当日・午前の部



5択問題×35問(2時間)

試験範囲は憲法・刑法・民法・会社法。

自分では未だここで足きりラインで戦うようなレベルだったので偉そうな事は言えませんが、おそらく合格者やそのラインで戦う人は1時間~1時間半で全問終わらせて残り30分は悠々と見直ししたり爆睡出来たりするレベルの人たちでしょう。

それぐらいじゃないととてもじゃないですが午後の部には太刀打ちできません。

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民法→ここで8割以上取れないようじゃ話にならない。はいもう1年

憲法→法律の問題というか国語の問題。全く勉強してない人でもじっくり問題と肢を読み込めば正解できる問題も多々ある。これが午後の部にあったら間違いなく暴動が起きているであろう

刑法→出るポイントは決まっている。ひたすら過去問

会社法→自分で株式投資とかしてる人は取っ付きやすい部分があるかも。会社役員等やっている人は「こんなのあたりまえじゃねーか」と思うような問題も多々あるだろう。裏を返せば一般の人には全く馴染みのない分野なので民法や憲法に比べると苦手な人は多いと思われる

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自分は当日1時間30分ぐらいで終わらせて見直しに入っていました。

というのもあまりにも「4」が多く「3」が少なかったので謎の疑心暗鬼に陥っていたのです。

全く関係ないのは頭では分かっていても、マークシートで同じ数字が続くと異常に不安になってしまう小心者なので。
(解答速報を見たらそれなりに4が多かったので安心しました)

午前の最後の問題は「解は1つのみ」「どれも肢が短い」「受験者なら一目で分かる」というスーパーサービス問題だったと思います。

おそらくこれを間違えた合格者はいないことでしょう、不安になって1つ2つ確認しちゃいました。

こういうのが午後に欲しかった……


当日・午後の部



5択問題×35問
不動産登記法(記述式)×1問
商業登記法(記述式)×1問
(全部で3時間)

とにかくこの午後の試験がヤバイ!

何がヤバイってとにかく「時間がない」これに尽きます。

前もって言っておきますが、私は比較的早解きの部類に属する人間だと思います。

今までの入試や資格試験で時間が足りなくなったことはありません、受かるにしろ落ちるにしろほぼ全ての試験を制限時間の50%~75%で終わらせて残りの時間は見直しや睡眠に当てていました。

そんな私が生まれて初めてリアルに時間が足りなかった試験は初めてでした。

自然に考えれば選択問題を1時間、記述1問ずつを1時間と割り振るのでしょうが、当日は選択問題を解き終えた時点で1時間15分経過。となると記述2問を1時間45分で解かないといけないのでもう頭は真っ白しろすけです。

案の定不動産登記の記述はもうメチャクチャ、商業登記はもう翌日腱鞘炎覚悟ぐらいの勢いで書き殴ってやりましたが、それでも残り3分の時点で強引に会社を解散させてフィニッシュです。

はっきりいって採点する人の為になるべく綺麗に書いてあげようなんてそんな余裕は全くないですよ!読めりゃいいだろぐらいの勢いです。

記述式で安定して合格点を取りたいのなら択一問題を45分~1時間で仕留めないと無理ゲーでしょう。

とすると見直しの時間はおろか、おそらく肢の全てを精査する時間はありません。

1時間を35問で割ると1問2分弱。

法務省のサイトから28年の問題でも見てみてください。

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法務省:平成28年度司法書士試験問題

こんなもん1問2分かからずに解いていけると思います!?

もう5つ全ての肢を見ている時間なんかないですよ。

なるべく短い肢から「これは○」「これは×」と判断していって3つ判断した段階ぐらいで解答を判別していかないととてもじゃないが間に合いません。

5つ全部見ていいのはどうしても分からない問題だけ、しかもそれが許されるのは35問中数問だけでしょう。

もちろん見直しなんかしている暇はありません、問題文の「正しいものはどれか」「誤っているものはどれか」を勘違いした時点でもうアウトです。

精神も極限まで削られます。

そしてその地獄を乗り切った頃にはさらなる地獄の記述問題です。

実際午後試験が始まって1時間30分も経過する頃にはもう周りには諦めて突っ伏して爆睡に入っている人間が何人もいます。
(それ以前に午前が終わった時点で諦めて帰る人もたくさんいます……)

解く順番は自由なので中には記述問題から解く人もいますが、開始直後からペラペラペラペラ用紙をめくる音、ガリガリガリガリ書き殴る音が耳に入ってくるのも精神的にけっこうキます。
(私はオーソドックスに択一から解く派で耳栓は禁止です)

知識量はもちろん、体力面でも試される試験だと感じました。

もしもこの午後の試験が択一・記述2問が1時間30分ずつで計4時間半、いやせめてトータルで4時間あればこの司法書士試験が最難関とは呼ばれなくなるぐらいに難度は下がるであろうぐらい時間配分が重要だと思います。

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民事訴訟法→5問出るが難度はそこまでではないのでおそらく合格者は4問以上は取れているだろう

民事保全法→難しくはないが1問しか出ないので深く勉強することはバカげている。もちろん勉強するに越した事はないが勉強の時間がないという人はその分民法や不動産登記法、会社法に当てた方がいい。当日も5つの肢をパッと見してイマイチピンとこないようだったら10秒で5分の1の確率にかけて適当にマークしてその分のマージンを他の問題に当てた方がいい。それぐらい午後は時間がない

民事執行法→同上。くどい様だが勉強するなといっているわけではない。あるならするに越した事はないが、時間がないなら勉強も当日もその分他に当てた方がいい

供託法→簡単なので出来れば全部取りたい

司法書士法→多分合格する人でここを落とす人はいない。テキスト読んで司法書士法3条を10回ぐらい読み込んでれば充分対応できる

不動産登記法→ポンポン法改正もないし難度もそれほどでもないのだが、時間のない午後の試験で長ったらしい肢や表・グラフを10問以上見せられるのは精神的にも体力的にも激痛。問題の順番的にもここらへんで集中力が切れて「あーもう答えどれでもいいや」と投げやりになってくる人間が大半だと思われる。ちなみに今年度はかなり難しかったと体感しているがどうだろう……

商業登記法→メジャー科目なので受験生はそれなりに勉強している科目だろう。知識量での勝負というよりここは時間的に根性や体力勝負の面が大きいと思われる

※.択一を先にやるにしても後に回すとしてもこの35問を1時間で仕留められないと厳しい


-------------当日はここまでで1時間15分、残り1時間45分--------------


不動産登記法(記述式)→滞納処分による差し押さえ債権者からの代位相続登記という完全にノーマークの分野が出てしまった上に、体力的にも精神的にも限界を超えこの時点で吐き気すら催していた。

1.共有者甲野一郎住所変更

2.2番所有権更正

3.テキトーに記述

4.抵当権変更

5.抵当権変更

6.登記不要

7.貸借権設定

8.貸借権が1番抵当権、2番根抵当権に優先する定め

みたいな感じで書いたと思う。

今思い返せば落ち着いてかつ熟慮する時間さえあればもう少し点は取れていただろう。

事実、答練や模試では当たり前のように書けていたもの(最初の名変とか最後の合意)が全く書けなかった。文字通りの「頭真っ白」というやつである。本試験の厳しさ、努力と経験の足りなさを痛感した。最後の2つの登録免許税だけは完璧だ。ささやかな抵抗である


解答例:平成29年度 司法書士試験 解答速報|2017年|東京法経学院


-------------当日はここまでで2時間30分、残り30分--------------


商業登記法(記述式)→ここまでくると気持ち悪さを通り越して法務省に対しての怒りと殺意が沸いてくる。もはやメモなど取っている時間はない、左腕で問題用紙をめくりながら登記簿や定款を目に入れつつ、右腕はくれてやる覚悟でひたすら書き続ける。

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択一と不動産登記で時間を取られたのでもはや商業登記ではメモなど取っている暇は……ない!

1.本店移転
支配人を置いた営業所の移転
発行可能種類株式総数及び発行する各株式の内容の変更
取締役・監査役及び代表取締役の変更

書き殴ったわりには登記の事由は完璧であった。本店の移転、株式の変更、役員変更だけにしては解答欄の枠がデカすぎる事に疑問を抱いて支配人がいた事に気付くファインプレー。


この時点で残り10分弱。右手首と右肩が正直ヤバイ事になってた。


2.解散

3.登記できない事由
支配人Eの辞任
支店の廃止
(平成29年6月27日で株式会社○○は存続期間を満了して解散している)

ぐらいを残り10分で書いたと思う。

合ってる合ってないの以前に読めるかどうかの汚い字だったのは言うまでもない。

解答例:平成29年度 司法書士試験 解答速報|2017年|東京法経学院





記述式の合格ラインは例年6割強、択一も微妙だしいずれにせよダメでしょう。

司法書士試験は午前の択一、午後の択一、記述式、いずれか1つでも足きりラインにかかるとその時点で即失格なのです。
(もちろん足きられなくても合格ラインに届かなければ不合格です……)



感想



精神的にも体力的にも知識量的にも非常に厳しい試験でした。

3000時間を目安に勉強をしていましたが、とても歯が立ちませんでした。

こんな事自分が落ちたから言うわけじゃありませんが、この試験に働きながら一発合格した人は天才か怪物の類だと思います。

周りの話や体感した目安としては

高偏差値の大学で法律を学んだ人→2000時間

ある程度法律の知識がある人→3000時間

イチからやる人→5000時間

さらにそれを独学でやる人→10000時間~∞(独学では試験範囲の圧縮や法改正に追いつけずに一生受からない可能性がある)

これぐらいは必要だと思います。

数字を見てもらえればわかるように間違っても「頭の体操」とか「履歴書の肥やしにしたい」程度の理由で手を出してはいけない修羅の道の一つだと思います。


それ以外の敗因としては

・当日昼休みの外出
(気分転換しようと散歩がてらコンビニに買いに行こうと計画し、朝昼食を買っていかなかったのだがこれがマズかった。暑くて散歩もクソもない。気分転換どころか体力を大幅に削られて午後の試験に多大な影響を与えた。冷房の効いた部屋でパッと食ってあとは仮眠して体力回復するぐらいでちょうどいい)

・昼食不足
(基本的にこういった試験のとき私は昼食は菓子パン1~2個しか取りません。眠くなるので米などもってのほかです。だから手軽にカロリーと糖分を摂取できる菓子パンで済ませるのですがこの試験は例外でした。当日はコンビニのちぎりパン一つで済ませてしまったのですが午後の択一始まって40分程度で完全にカロリーとグリコーゲンが欠乏してきたのが体で分かりました。吐き気を催すわ頭は回らないわでもうメチャクチャでした。もっとしっかり昼食を摂らないと司法書士試験の午後の部は対応不可能です。ドーピングが禁止されているわけではないので栄養ドリンクやエナジードリンクを摂るのもアリかもしれません)

・椅子と机の安定感の悪さ
(獨協大学の机と椅子は滑りが良すぎる。マークシートはともかく記述式でアレはキツイ)

・場所が遠い
(朝9時着席という事で前日ホテル入りは確定。自宅以外では熟睡できないタイプ。東京国際大学でやってくれよなー頼むよー)


とまあ、細かな言い訳をしたらキリがないんですが条件はみんな一緒。

結局は私の努力不足と勉強不足という事に尽きます。



感想とこれから



「悔しい」




今はただこれに尽きます。

1発合格できる人は約1割、約半数は合格まで4回以上受験しているというデータがある試験です、ナメてたわけではないんですが、心のどこかでナメてたのかもしれません。

あわよくば1発合格して鼻高々、最悪でもせめてもう少しは上のゾーンでの戦いが出来ると考えてました。

蓋を開けてみたら撃沈も撃沈の大撃沈です。爆沈。。

こんなに悔しいのは初めてです。

エラそーな言い方で恐縮ですが、私は子どもの頃から勉強はそこそこ出来てたし、運動も音楽もオンチと言われない程度にはこなせました。

人付き合いも特に困った覚えはないし、大抵の事はそれなりに出来る人間でした。

落ちた大学も防医大はダメ元だったし、筑波もそこまでリキ入れて勉強してたわけではありません。

鼻くそほじりながら受けた私立は当然のように受かってたしまあいいだろみたいな。

2015年に落ちたマンション管理士の試験だって別になる気もないしもう受ける事もないだろみたいな。

今まではそんな感じだったので、入試や資格試験でこれだけ目標に向かって勉強したのは初めてでした(実際塾や予備校を使ったのは初めてです)

受かるつもりでこれだけやって、それでもここまでコテンパンに返り討ちにされたのには正直ショックすら感じてます。自分から喧嘩売ってここまでボコボコにされたらもう屈辱ですよね(苦笑)

悔しい、本当に悔しい!!!

それと同時に「あぁ俺ってやっぱりこの程度だったんだな」って思います。

何がやっぱりなのか自分でもよく分からないですが、なんとなく「やっぱり」って思います。

この歳で恥ずかしながら真に身の程を知りました。



とりあえず3回までは人生のマージンをキープしてあるので、何とかあと2回のうちには合格するつもりです。

あまり考えたくはないですが、もしもそれでダメだったらキレイさっぱり諦めようかなと思ってます。

自分の年齢もあるし、時間は有限です。現実も見なければいけません。

働いてるといってもある程度時間に余裕が作れる自営業です、それで3年半勉強しても受からないようじゃツキもやる気も実力も足りてないという事なんでしょう。

そう考えたらもう時間はありません、来年の試験までもう365日を切っているのですからまた明日から勉強です。

あー悔しい!(笑)




とりあえず今はこの1年ほぼ禁じ手にしてきた飲み会でもやりたいですね……